ずいぶん以前のことになるが、まだインターネットがそれほど普及もしていないころ、自ら開設したWebサイトに、あれこれの文章を書いては載せていた。 ところが、7~8年後くらいだったか、加入していたプロバイダが、Webサイトやブログのサービスを突…
世の中は色々な偶然が複雑に交錯しながら進んでいくものなのやねえ、と思う一方で、そりゃ世の中じゃない、自分の周囲だけに存在する奇妙な流れがあって、それがあれこれ変てこな偶然を引き起こしておるのではないかしらん、などと思わなくもない。 先週、伊…
毎年春夏には叙勲、褒章の話題がニュースになったりするけれど、やはりTV等の華やかな場で取り上げられるのは、紫綬褒章など受けた芸能人の話題ばかりのようである。ちなみに本年春の紫綬褒章は、都はるみさん、他。あっ、「三丁目の夕日」の西岸良平さん…
もしも自分がずっと独身のままであったなら、いまごろはいったいどんな暮らしをしておるのだろう。と云う風なことをあれこれ妄想してみるのだけれども、じき馬鹿馬鹿しくなって止めた。 たしかに50代の独身男とくればもう、お金はざくざくの左団扇であらゆ…
新入社員研修のまとめを行なうからとのことで、講師全員に集合の指示である。その中では、新入諸君それぞれが今回の感想なりをのべて、また彼らの1年先輩からは後輩に向けてのアドバイスなどもあった。講師にはべつに出る幕がなかったから、参加しなくても…
なんでも今年、2010年は、国民読書年だそうで、でもそんなの全然聞いてね! ってか。 けれどこれは、決して法螺や噂でもなんでもなくて、2008年の6月に、衆参両院全会一致で決定された事項であるとのこと。つまり国家の定めた重要な件だったわけだ…
夕方、我が家へ一番乗りしたのはお父さん。さて今日の晩御飯は何にするべ。 さっそく冷蔵庫を開けてみると、棚にココナッツミルクの缶詰がのっている。これは先週から二度ばかりスープに用いたもので、まだ内容物の半分以上は残っていた。ならばもう献立は決…
鎌倉に住んでいたころ、歩いていける近所に源氏山公園と云うところがあって、そこはとても素敵な場所だったから、暇さえあれば足をはこび、散策を楽しんだものだった。 おそらく源氏山は、全国的にも有名だと思うのだけれど、なにしろ桜の名所である。 ちょ…
先日、職場の某さんからいただいた雑誌「文藝春秋」を、毎朝始業の前30分くらいを使って、ちくちくと読み進めるのが、このところ小生のトレンドなのである。 それで、昨日から<特集「坂の上の雲」今こそ読み返す>の章に入って、じつを云うと小生は、どう…
季節の移ろいと云うことで思ったのだけれども、日本には明確な四季がある、諸外国のことは知らないが、まあ、四季はあったりなかったりするのかしらん、例え常夏の島と雖も年から年中同じ気候ではあるまいし、南極にも夏は来るそうだ。それならばやはりすべ…
此度より平地に住まうことになったから、この際とばかり思いきって自転車を購入することにした。これまでも息子の使っていたのがあるにはあったのだが、それは子ども用自転車なのである。 先日ちょっとしたお買い物があったので、仕方なくその一件に跨り、国…
どうやら子どものころ優等生で今は陸でなしと云う風な人物に限って、自分がかつて子どもだったころのあれこれを皆目覚えていないような節があるらしい。 おそらくこれは、彼らが大人になるにつれ、自分のもっていた大切なものを片っ端から捨ててしまった結果…
あ・えし、えす・かる、かれ・こうし、こうす・しゅ、しょ・だほ、たま・にんそ、にんち・ほし、ほす・わん のっけから訳の分からぬ暗号様であるが、実はこれ、百科辞典の背表紙に、巻毎記された目次を引用したもの。件の辞典は、大昔に小生の家にあったもの…
苦しみの底にある人に対し「ガンバレ」の声をかけるのはよろしくない、と云う某意見を聴きながら色々のことを考えている。 この種の意見は比較的良く耳にする。そう考えている人は結構多いと云うことなのだろう。その形態は微妙に異なったりするが、概ねその…
なんだか日が差してきたように思ったからカーテンを開けてみると、東の稜線に真っ赤なお日様が乗っかっておるのが見えた。その下端はまだ遠い山の端に隠れていたが、見るうちすぐにふたつの線は分離した。日の出だった。正確な日の出とは太陽の上端が地平線…
市内の某所で、一人用くらいの小さな三角テントが張られているのを見付けた。だいたいその辺りはホームレスの人たちがよく利用するような場所だから、てっきりそれはホームレスの誰かが一念発起手に入れた一件だろうと思い込んでしまう。翌日になるとその隣…
これまで書き散らかしていた文章群の中から、つまみ食いのような感じで短い断片を適当に切り出し、それを集めてみた。そうしてみれば、筆者の心模様が漠然と見えてくるようにも思えて、なんとなく面白い。 タイトルの「ことのは」とは、「言葉(ことば)」と…
これまで書き散らかしていた文章群の中から、つまみ食いのような感じで短い断片を適当に切り出し、それを集めてみた。そうしてみれば、筆者の心模様が漠然と見えてくるようにも思えて、なんとなく面白い。 タイトルの「ことのは」とは、「言葉(ことば)」と…
どちらかというと牛よりも豚のほうが美味しいと思う。同じくらい鶏も美味しくて好きだ。でも最近は、牛や鶏が悪い病気になったりしていて、そういうのを食べるのは、なんとなく気味が悪くていけない。豚はまだ元気な様子だけれども、毎食が豚ばかりでは仕舞…
先日、あまりに天気が良いので、お散歩がてら、旧広島地方気象台(いまは「広島市江波山気象館」)のある江波山公園に足を運んでみた。 お散歩がてらと云うくらいだから、比較的家の近所に件の公園はあるわけだけれども、じつは小生、生まれてこのかた一度も…
お昼御飯に定食をたのんだら、小鉢を選べるようになっていて、それで小考の結果、牛蒡のきんぴら風(風と云ったのは、普通きんぴらは唐辛子だろうけれど、それがなかったから)を採用することにした。 卓について、さっそく小鉢を御飯にまぶし、今度はおかず…
前作の「文芸エッセイ」は、二〇〇〇年八月ころの執筆だから、その後五年の月日が経ったことになる。当然その間に読み終えた書籍もある程度増加したわけで、この際と「文芸エッセイシリーズ第二集」を編纂してみることにした。 前回作は、書籍の紹介に終始し…
以前の稿で”あんか”について少し触れたことがある。すなわち「”あんか”ね。なにげなく漢字変換しようとしたのだけれど、それらしいものは出ないじゃないか。試しにもう少し高度の辞書を用いてみれば、”行火”、はあ、そうなのね。ちなみに辞書の説明には、”木…
1.雪の朝 昨日から荒れ模様の天候で、夜には雨が冷たいみぞれに変はつてゐた。もしやと思つたが、やはり今朝は積雪になつた。三月末の雪。平野部でも五十センチメートルくらひは積もつたらうか。山間から下りてきたらしい自動車は、卸し立ての婚礼布団をみ…
後顧の憂いと云う言葉がある。けだし人の置かれた状況によってこの言葉のもつ重みは様々である。 ぬるま湯の現代では後顧もそれほど深刻にはなり得ないかもしれないが、かつて軍人などは、家族とみずさかずきを交わし、後顧の憂いを完全に断ち切った上で戦場…
< 序 > 私小説の定義なるものを引いてみると、たいていは”自己の内面を描いて云々”とあって、まあ、私小説と純文学は等しいか否かなどの議論はまた余所でやっていただけば良いのだけれど、やはり文学と人間の内面は等しくつながっているのでなければ、お話…
近代までの科学分野では、あっと驚くような、それこそ天地がひっくり返るごとき大発見が続出したものだったけれど、さすがに現代において、その手の発見はもうあまり期待できないだろう。 病気を治す薬剤もそのようなもので、たとえば英国の細菌学者アレクサ…
もうずいぶん昔になるけれど、ぼくがはじめてお酒を飲む場所に行くようになったころの話し。 行きつけになった一杯飲み屋で熱燗をたのむと、店主は、お皿に載せたガラスコップにお酒をなみなみ注ぎ、それがあふれてもなお、なみなみと注ぎつづけるものだから…
注:この記事は2006年12月の脱稿なので、今(2025年)から20年ほど前の状況が記されている。とは云え、じつは食を取り巻く世間の状況はあのころと何も変わってはいないのだな、と(2025年5月補記) 食育と云う言葉を最近よく耳にする。 はて? そのような単…
秋が終わり次第に下がっていく気温が摂氏9度に達すると、脳卒中の罹患確率が急にピンと跳ね上がるそうだ。それで、昨日朝の気温は9度、今朝が5度である。これはいかんな。 と云って、小生のアタマは今のところ至極無事な様子で、当分はどうしたって脳卒中…