文章世界

日々延々ずるずるのマンネリエッセイ 元ひぐらしのブログ

文芸エッセイ

事実は小説よりも

世の中は色々な偶然が複雑に交錯しながら進んでいくものなのやねえ、と思う一方で、そりゃ世の中じゃない、自分の周囲だけに存在する奇妙な流れがあって、それがあれこれ変てこな偶然を引き起こしておるのではないかしらん、などと思わなくもない。 先週、伊…

独身を謳歌する

もしも自分がずっと独身のままであったなら、いまごろはいったいどんな暮らしをしておるのだろう。と云う風なことをあれこれ妄想してみるのだけれども、じき馬鹿馬鹿しくなって止めた。 たしかに50代の独身男とくればもう、お金はざくざくの左団扇であらゆ…

国民読書年にあたり

なんでも今年、2010年は、国民読書年だそうで、でもそんなの全然聞いてね! ってか。 けれどこれは、決して法螺や噂でもなんでもなくて、2008年の6月に、衆参両院全会一致で決定された事項であるとのこと。つまり国家の定めた重要な件だったわけだ…

昔の人は偉かった

先日、職場の某さんからいただいた雑誌「文藝春秋」を、毎朝始業の前30分くらいを使って、ちくちくと読み進めるのが、このところ小生のトレンドなのである。 それで、昨日から<特集「坂の上の雲」今こそ読み返す>の章に入って、じつを云うと小生は、どう…

文芸エッセイ第二集

前作の「文芸エッセイ」は、二〇〇〇年八月ころの執筆だから、その後五年の月日が経ったことになる。当然その間に読み終えた書籍もある程度増加したわけで、この際と「文芸エッセイシリーズ第二集」を編纂してみることにした。 前回作は、書籍の紹介に終始し…

文芸エッセイ第三集

1.雪の朝 昨日から荒れ模様の天候で、夜には雨が冷たいみぞれに変はつてゐた。もしやと思つたが、やはり今朝は積雪になつた。三月末の雪。平野部でも五十センチメートルくらひは積もつたらうか。山間から下りてきたらしい自動車は、卸し立ての婚礼布団をみ…

少しはすうーっとした件

生まれてこのかた万巻の書物を読んできたらしい。おそらくその内容はすべて小生の心の中に積みあがっているとは思う。けれど実際は、書物のいちいちに何が書いてあったかなど、ほとんど覚えておらんようなのである。 いちおう書棚に並んだ背表紙をずらずら眺…

栗原貞子さんご逝去 (2005年3月の記事)

広島の詩人、栗原貞子さんの訃報を聞いた。3月6日夜のご逝去、その時刻は奇しくも広島の上空に原爆が炸裂した8時15分(これは午前)と同一であった。享年は92歳。 栗原貞子さんは、原爆直後の極限状態における生と死の様を描いた詩「生ましめんかな」…

おわり